【映画記録】
こんにちは、しもづきです。
先日彼と仕事終わりにご飯を食べに行ってきました。
日曜日だからか少し混んでいて時間がかかりましたが、待ち時間も色んな話が出来てたのしいです。待ち時間も苦じゃないって素敵だよね。
ご飯の後は公開を楽しみにしていたJOKER!
公開日に見に行くつもりが仕事が長引いて見に行けず…彼も映画が好きなので(見る映画のジャンルはちがうけど)、一緒に見てきました。
きっといや、確実にデート向けの作品ではないけれど!(笑)(笑)
ここからあらすじと感想です。
まずDCの映画は全てのストーリーが繋がっている訳では無いそうなので、バットマンのジョーカー、スーサイド・スクワッドのジョーカー、今回のジョーカーはまた別のものと考えて見た方が良さそうです。なのでDCのシリーズを見たことがない人でも楽しめると思います。
ジョーカーってあの悪役だよねくらいの前情報があれば。
ただ、登場人物は被っているのでバットマンを見たことがある人も勿論楽しめます。
ネタバレになるのでここからまだ見てない人は引き返してくださいね。
舞台は1981年のゴッサムシティ。
今までのバットマンシリーズと違うところは、この時代のゴッサムシティといえば犯罪が多発しているイメージ。でも今回の映画は犯罪よりも【貧困差】が強く描かれています。
主人公アーサーフレックはピエロ姿で看板持ちの仕事をしていますが、ある日看板をギャングに奪われ暴行されてしまいます。
生活も貧しく、精神病もあり苦しい毎日。そんな中でも生きていかなければならない…
しかし追い打ちをかけるように理不尽な出来事や不幸な偶然が積み重なり追い詰められていくアーサーは、やがて狂気なヴィランへと覚醒していく…
私の中のジョーカーのイメージはやはり根っからの悪党。バットマンと戦って薬品の池に落ちてジョーカーになった、そんなイメージ。
なので今まで見たジョーカーのイメージをとっぱらって見た方がいいです。
見た方がよく書いているけど、誰しもがジョーカーになる可能性はあるって感想。まさにその通りだと思います。
見ていて悲しいねとかつらいねとかそんな気持ちになるというよりかは自分でも驚いたのですが、私は少し共感してしまった部分がありました。そして、可哀想だとか悲しいとかそんな気持ちだけで終わらせてはいけないのでは?とも思いました。
理不尽な出来事とか、誰かに認めて貰えないとか、苦しい時にそばに居てくれる人がいない孤独感とか少なからず経験してる人が多いと思います。そんな誰かがいつかジョーカーになる日が来るかもしれない。勿論私も。
そんな環境を引き起こしてるのは自分なのかそれとも冷たい世界なのかどっちなんだろう。
アーサーがウェイルに問いかけるシーンがすごく胸に残りました。
きっとアーサーが欲しかったのはお金やコメディアンとしての成功よりも、誰かに必要とされた事とか家族に認められるとかそういう事だったんじゃないかな。
そして求めても手に入らない孤独を感じてる人はきっと沢山いると思う。
助けを必要としていたのに誰にも手を差し伸べてもらえず、それでも生きていかなければいけない。なぜ苦しみながら生きなければならないのか、アーサーの葛藤を見ていてすごく苦しかったです。
貧困に苦しんでる人、裕福な人、それぞれ環境が違って不平等で理不尽で。
楽しみながら生きてる人もいれば、そして苦しみながら生きてる人がいる。
虐待や殺人、理不尽な理由で傷つけられたりする人が毎日居る中で、怒りや苦しさを感じたことがある人はもしかすればこの映画を見て共感するのかもしれません。
弱い立場の人に手を差し伸べられていればジョーカーは生まれなかったのかもしれない。
唯一ジョーカーに覚醒してから、殺さなかった同僚がいます。
彼はアーサーが道化師をしていた頃ひとりだけ優しく接してくれた同僚です。
みんなが精神病をもつアーサーを不気味に思う中で気にかけてくれたり声をかけてくれる存在でした。ジョーカーに人間味がまだ残っている印象がすごく強かった。
DCコミックですが、アメコミの実写化の一言では語れない物語です。衝撃的で、だけど共感もしてしまう、こういう気持ちになったことあるよね。孤独で救われない時私は誰かが居てくれたから今があるけど、それがなければ自分もこんなふうになってたかもしれない。(極論だけどね。
この映画を見て、可哀想とか大袈裟じゃない?と思った方はきっとウェイル側の人間なのかもしれない。共感した人はジョーカーになりうる理由はあるのかもしれない。
美しくも残酷な世界が描かれていました。
話題作だから前からとても楽しみにしてたけど、見に行ってほんとによかったです。
P.S.デート向きの作品ではなかったです!(笑)